ウインフィエーロ、引退

ウインフィエーロ【牡5・1000万、障害未勝利】

　先週の障害戦でまったく精彩がなかったウインフィエーロ。レース後、馬体の確認を行うと、左後脚球節部分の腫れが確認されています。獣医師の触診では捻挫という診断でしたので、アイシングなどで腫れが引くのを待っていましたが、症状がなかなか快方に向かわないことから、念のためにレントゲン検査で調べたところ球節部分の骨折が判明しました。 　この診断を受けて、浅見調教師、当クラブ片山とで協議した結果、平地の1000万クラスでは能力的に限界にきている状況。また矛先を転じた障害戦でも過去2戦の内容が振るわなかったこと。さらに、そんな状況下にあって、今回左後ろ脚球節の骨折が判明したことで長期休養が予想されることなどを考慮して、誠に残念ではありますがここで現役続行を断念することで意見がまとまり、本日3日、JRA登録の抹消手続きを完了しました。
　なお、今後については、乗馬として明松寺馬事公苑へ引き取られることが決りました。また、引退通知書はJRAの見舞金が確定する約1ヵ月後にお送りさせていていただきます。
　会員の皆様にはここまで永きに渡りご声援をいただきましたことを、心より感謝いたします。本当にありがとうございました。

情報提供：ウインレーシングクラブ

私の最初の出資馬、ウインフィエーロ。この馬をウインのＨＰで見たとき、この馬ならソコソコやれるのではないかと思っていました。しかし、競馬は簡単ではなかったです。未勝利戦で勝ちあがれず、笠松で2勝して、中央に復帰。地方交流競走を使って、ようやく今年の4月に中央所属で初勝利。この馬には一口馬主の馬選びの難しさ、勝てなくてもあきらめないことの大切さを教えてもらいました。引退後は乗馬です。現役時代は2歳の頃は「ねくら」で馬房の片隅でじっとしていた馬だったのに、いつの間にか「うるさい」馬になってしまいました。さみしがりやだったのかな。もしかすると、笠松で走っていた頃が、一番この馬にとっては幸せだったのかもしれません。障害馬として、これからというときの引退は残念でなりません。フィエーロ、長い間ありがとう。