宇宙からいかにしてヒトは生まれたか

更科功「宇宙からいかにヒトは生まれたか―偶然と必然の138億年史―（新潮選書）」

ヒトはいつか死ぬが、「すべての生殖細胞には永遠の命をもつ可能性がある」と著者はいう。

私自身、今まで結婚や子孫を残すことは全く考えなかったが、この本を読んで、それが誤りであることに気付かされた。

ところで、この本を読んで、宇宙の誕生からヒトがどのように誕生したのかを読み進めていくと「地球人以外の宇宙人がいることはまずない」と考えざるをえない。

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時期	イベント
約138億年前	宇宙が誕生
約45.5億年前	地球と月が誕生
約40億年前	最初の生命（細菌）が誕生
約5億年	生物が骨格と眼を手に入れる
約2.5億年前～約0.66億年前	地球上生命の大量絶滅（3回）
約0.4億年前	霊長類（ヒトの祖先）がアフリカに住む
約700万年前	人類が誕生（チンパンジーの祖先から分岐）
約440万年前	ヒトは直立二足歩行を開始
約1.7万年前	人類はホモ・サピエンス１種になる
約10億年後～20億年後	気温の上昇によって海が消滅し、生命が絶滅する
50億年後	太陽が超新星爆発

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地球誕生から約45.5億年でヒトが存在するのはたった2万年弱で、宇宙のどこかに生命がいたとしても、それはヒトではなく、細菌、三葉虫のような生物、あるいは恐竜のような動物もしくは植物かもしれない。

3回にわたる大量絶滅で鳥類を除いて恐竜は滅んだのに、我々の祖先は生き残った。

そして、ヒトは今の生活を手に入れた。

しかしながら、約10億年後には地球上の生命が絶滅することまで分かっている。

もちろん、約10億年後まで人類が繁栄を続けるかはわからない。

宇宙から今の私がどうやって生まれたのかをこの本でたどっていくと、「自分がやりたいことをやらないと後悔する」ことに改めて気づかされた。