http://shikakenin.blog.shinobi.jp/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/%E8%AB%B8%E7%89%A9%E4%BE%A1%E3%81%AE%E9%AB%98%E9%A8%B0諸物価の高騰
中国・インドの経済成長に伴う需要の増加や株安によるリスクヘッジでの商品市場へのマネーの流入等で、原油・原材料が高騰しています。
通常、インフレーションは需要が大きくなる、景気のいいときに起こるものですが、今回は日本国内の景気に関係なく、外的要因が大きく、家計収入が増えない場合は非常に生活が苦しくなりそうです。
たとえば、原油価格が高くなると、ガソリンや石油製品、プラスチック、ビニールなどが値上がりします。ガソリンが高くなれば、トラックの輸送代も上がるわけで生活全般へ影響が広がります。また、ガソリンの代替燃料として期待される、バイオ燃料の原料となるトウモロコシの価格も高騰。バイオ燃料が普及すれば、ガソリン価格は下がるかもしれません。トウモロコシが飼料・食料に今までは使われていましたが、バイオ燃料にした方がアメリカでは補助金が出るので、高く売れます。そうなると、穀物の輸出国であるアメリカのトウモロコシが飼料・食料としての供給量が減ってしまいますので、当然価格が上がります。
通常のインフレは売り上げが増えて、給与も増えますので、お金が世の中を回ります。しかし、今回のインフレでお金は原料の供給元である、海外に流出してしまいます。原料から商品・製品に加工したメーカーは小売業者に値上げ交渉をしますが、「商品・製品が売れなくなる」という理由で値上げできませんでした。現在は徐々に値上げが浸透してきました。消費者は収入が増えていないので、生活防衛のために消費を抑え、節約します。そうなると、値上がりした商品は売れ残ってしまいます。こうなりますと、不景気にしかなりません。
こんなときは物価上昇時の金利引き上げが必要なのか、それとも財政出動が必要なのか、またモノが売れるようになるには賃金が上がらないといけない、だが賃金を上げるには売り上げが伸びないとできない、といろいろなことを考えさせられる状況です。
私自身は節約しつつ、資産運用でインフレによる資産の目減りを防ぐことにします。インフレは税金のようなもので「税金が何%か上がります」とアナウンスがあれば、「それは許せない」と言う人がいますが、インフレはアナウンスもなく、許す・許さないもなく、生活に広がって行きます。
それに対抗しうる最強手段が資産運用(主に株式投資)ではないかと思います。企業が商品・製品を値上げして、売り上げが増えて、利益が増えれば、当然その企業価値は増大します。企業価値が増える機会が見込める会社の株式を安いときに取得することが重要です。
GWの後半は今投資している企業および注目している企業の価値を再確認したいです。
PR