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shikakenin(しかけにん)の隠れ棲家

日記、確定申告、資産運用のことなどを書いています。 ブログを移転しました。 移転先は下記のアドレスになります。 https://shikakenin.blogspot.jp/

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みんながお金を使わない理由

ソースは井手英策慶応大学経済学部教授)「救済より自立」が財政を悪化させた-気鋭の経済論点」(日経ビジネス2016年2月8日号)

OECDの近年の調査では、富裕層に重い税をかけることによる格差是正の改善度は対象国(58カ国)の中で最下位、低所得者に手厚く給付することによる改善度は下から3番目」
 日本は「格差が小さい」と言われるが、「格差が固定されやすい」のかもしれない。

 豊かなものは豊かなまま、貧しいものは貧しいまま。

 そのため、何らかの「ジャパニーズドリーム」を実現しないと、貧しいままになる可能性がある。

 また、低所得者への給付が少ないということは、けがや病気、会社の倒産や重いストレスなどで会社を辞めた場合、転職ができるかどうかわからず、失業時の給付が少ないと人々はお金を使わず、貯めようとするだろう。

「所得階層、正規・非正規労働、男と女、都市と農村・・・。気が付くと日本は至る所で分断が進み、他人に対して冷淡になり、不機嫌になっている。私はその根底に財政政策があると思う。一言で言えば、政党を前提にした財政のあり方が限界に来ているのに、それを今なお続けていることが結果として、分断をもたらし、他者に冷淡な社会を作っていったのだ。」
 日本の財政政策は弱者に冷たい上に格差が是正されないとなると、国民に優しくない政策に聞こえる。

 また、「他者に冷淡な社会」というのは誇張があるかもしれないが、日本は意外に他人に冷たいのは確かだ。

 さらに、事業を開業するなど冒険的・挑戦的なことをしても、失敗した時の「冷淡な社会」を考えると、一歩を踏み出すのがなかなか難しい。

「日本の財政と社会保障政策の特徴の一つは、働く世代に自己責任自立を求めることだ。」
 働く世代に「所得は自己責任だから、自立しなさい!」というのは日本社会の一面かもしれない。

 自己責任と自立を求めるが、失敗したら冷たい制度及び社会では、国民はお金を貯めても、消費することは少ないだろう。

 これが日本経済で需要が低迷している一因なのかもしれない。
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プロフィール

HN:
しかけにん
性別:
男性
職業:
サラリーマン
趣味:
資産運用、音楽鑑賞、読書、将棋
自己紹介:
株式、ソーシャルレンディング、投資信託、確定拠出年金の資産運用を行っています。

週に1回くらい更新する予定。

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