ウインヴァネッサ、引退

ウインヴァネッサ【牝3・未勝利】

　未勝利脱出へ向けて北海道のグローバルにて調整中のウインヴァネッサは、森調教師からの指示があり、昨日、ダートコースに入り、少しペースを上げましたが、その後、左前脚に熱感を持ちました。そして、本日水曜日に獣医師の診断を仰いだ結果、「深管の痛みがぶり返してきたようです。深刻な症状ではありませんが、しばらくは休養が必要でしょう。歩かせてもコズミがあるように、馬体のダメージもあるようです」と、診断結果が告げられています。 　その後、森調教師と当クラブでの協議の結果、未勝利戦終了まで期間が残り少ない中、今後、休養を余儀なくされる現状を考えると、現役続行は厳しいという判断から、ここで中央競馬の登録を抹消せざるをえないとの結論に達しました。
　森調教師は「成長途上の段階でのデビュー戦で能力の片鱗を見せてくれた馬ですし、すぐに未勝利は脱出してくれるものと思っておりましたが、生まれながらの体質の弱さが影響して、勝ち上がらせることができませんでした。競馬場での勇姿もあまり見せることができませんでしたし、会員の皆様には本当に申し訳ない気持ちで一杯です」と、頭を下げておられました。
　なお、ヴァネッサは、明日18日（木）に中央競馬の登録を抹消。今後につきましては、繁殖牝馬としての引き取り先を模索してまいります。行き先の詳細につきましては、JRAの見舞金が確定する約1ヵ月後にお送りさせていただく引退通知書にてお伝えいたしたいと思っております。
　これまでヴァネッサを温かく見守ってくださった会員の皆様には、心より感謝を申し上げると共に、僅か2戦しかレースを使えず、満足な競走成績を残すことができずに現役を退かねばならなくなってしまったことを心よりお詫び申し上げます。

情報提供：ウインレーシングクラブ

　ウインバリアシオンを一口購入しようとし、WEBで予約までしたが、「輸送で熱発した」ため、バリアシオンの一口購入を見送ったのはヴァネッサの調教が良さそうだったからでした。でも、今になれば、なぜバリアシオンに出資しなかったのかという後悔ばかり。
ヴァネッサは遅生まれで体が小さいが、元気よく、グローバルの坂路をまっすぐに駆けあがってきてくれたのはよかった。しかし、レースを使った後、休ませなければならない、つまり体質が弱かったのです。
　それを予想することができなかった、自分の相馬眼が甘かったことを気づかせてくれた馬がヴァネッサでした。
　スカーレットインクに遡る牝系なので、繁殖牝馬としては魅力が十分にあると思うので、母として期待したいです。