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shikakenin(しかけにん)の隠れ棲家

日記、確定申告、資産運用のことなどを書いています。 ブログを移転しました。 移転先は下記のアドレスになります。 https://shikakenin.blogspot.jp/

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『知の逆転』から

「『知の逆転』第6章 人間はロジックより感情により支配される-ジェームズ・ワトソン」より引用。

ワトソン (略)
 ダーウィンが与えた最大の影響は「ダーウィンが入って、神が出ていった」ということです。実にシンプルです。神が必要なくなった。 60年以上前人々は、物理・化学の法則で「生命」を説明できないものかと、腐心した。で、DNAやそれにまつわるいろいろな事柄で、生命というものが説明できるようになった。化学的に免疫の抗体多様性メカニズムも説明できるようになった。それで、一気に神が不必要になった。ただ宇宙がいかにして始まり、いかにして終わるのかについてはわかりません。(278~279ページより)
(略)
 新約聖書の多くの部分はセント・ポール(パウロ)によってつくられた、完全なるおとぎ話だということを既に知っているにもかかわらずです。では、一般の人は新約聖書がセント・ポールによって書かれたものだということを知る必要があるか。当然でしょう。でも、人はえてして以前教えられたことを教えたがるもので、何ごとも変えたがらない。(282ページより)

 人々が教育により、ロジックを学べば、宗教は不要になるはずだが、「何ごとも変えたがらない」人は神を信じる。

続いて「『知の逆転』第2章 帝国主義の終わり-ノーム・チョムスキー」より引用。

チョムスキー (略)
 1962年にローマ教皇ヨハネ23世福音書(Gospel:新約聖書の一部でキリストの言行を記録したもの)を復活させ、それがラテンアメリカにおける自由化運動の引き金となった。牧師や修道女たちが貧しい農村落に出かけていって福音書を読み、自分たちの生活を自らの手で築いていくことを説いたのです。その福音書にあるとおり、貧困層の優遇ということを実践した。その結果どうなったか。
 南アメリカが社会主義に傾斜するのを恐れたアメリカはキリスト教を破壊するために、凶暴な殺戮によるテロ行動に着手したのです。1964年のブラジルのクーデターから始まりました。ケネディによって計画され、彼の暗殺後実行に移された。ネオ・ナチ式の恐怖政権を制定させ、それがあっという間に南アメリカ中に広がった。チリのピノシェアルゼンチンウルグアイなどの軍事政権がみなそうです。
 レーガンはそれを広げて、中央アメリカで同じ事をしました。これは1989年、ベルリンの壁が崩壊した同じ年まで続いた。アメリカは何万人もの人を殺した軍隊を指揮し、六人イエズス会の知識人を殺害しました。ノースカロライナ州にあるフォート・ブラグ特殊軍事訓練基地で特訓を受けたエリート軍です。それがキリスト教再生の試みを根絶やしにすることになった。
 これに対する西欧の反応はどうだったでしょうか。2009年11月は、東欧の自由化を記念する月です。1989年の11月に起こったキリスト教破壊は同じように重要な事だと思いますが、話題にもならない。われわれ自身の犯罪は、どんなにひどかろうと存在しないのです。他人の犯罪は言語道断だと。これはまさに福音書で糾弾されている偽善そのものです。

 宗教が国家を利用し、国家が宗教を利用することは太古の昔から行われている。
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プロフィール

HN:
しかけにん
性別:
男性
職業:
サラリーマン
趣味:
資産運用、音楽鑑賞、読書、将棋
自己紹介:
株式、ソーシャルレンディング、投資信託、確定拠出年金の資産運用を行っています。

週に1回くらい更新する予定。

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