http://shikakenin.blog.shinobi.jp/%E4%B8%80%E5%8F%A3%E9%A6%AC%E4%B8%BB/%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E4%BC%9A%E5%93%A1%E8%A6%8F%E7%B4%84%E3%81%AE%E5%A4%89%E6%9B%B4%E7%82%B9ウインの会員規約の変更点
ウインレーシングクラブから2010年産の募集カタログが送付された。
会員規約に変更があったと思われる箇所を下記に記載。
【「改善」されたと思われる変更】
1.優勝時のクラブ手数料が「6%→5%」(規約13.⑤)
(ポイント)
平成24年2月1日以降、優勝した場合に4%控除されていた、「クラブ法人営業手数料」が3%(2着以降のときと一緒)になる。「愛馬会法人営業手数料」は引き続き2%。
2.牝馬の売却方法に「コスモヴューファームの買い戻し」を追加(規約12(6)③ⅲ)
(ポイント)
「コスモヴューファームが繁殖牝馬として当該出資馬の募集総額の10%で買い戻した代金」が牝馬の売却代金となることがある。コスモヴューファームが牝馬を買い取る基準は何かが問題となる・・・。
3.「出資証書」の廃止(規約3(1)①ⅰなど)
(ポイント)
クラブの経費削減。
4.「平地→障害」転向したとき、「競走用馬保険を解約」(規約4(3)②ⅴ)
(ポイント)
以前は保険を継続していたが、障害に転向した場合、平地を走ることは稀であるため、解約返戻金が少しでも会員に返金された方が有利。
【法令順守(金融庁などの行政指導)に伴う変更】
1.補償制度の廃止(規約12(5))
(ポイント)
競走馬用ファンド(一口馬主)は匿名組合契約に基づく金融商品であるため、損失補てんは認められていないという行政指導。
2.出資財産の分別管理(規約11.(7))
(ポイント)
今まで明記されていなかった方が問題かもしれない。
3.維持会費精算で不足額(マイナス)が出た場合の負担「0円→不足額」(ポイント)
今までは維持会費について、不足額(マイナス)が出ていても、会員の負担は「消滅(0円)」でクラブが補填していたが、不足額は会員が負担することとなった。
4.諸権利の質入・担保設定の禁止(ポイント)
今までは「愛馬会法人の事前の書面による承諾」があれば、匿名組合契約上の諸権利を質入・担保設定することができた。
「ただし、会員名義の錯誤、訂正等には愛馬会法人は応じる場合があります。」という一文が追加された。
5.訴訟に代わる、紛議解決方法(規約20)
(ポイント)
「
特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター」が窓口になる。
【改善かどうか不明な変更】
1.出資申込期限が「2歳7月末→2歳1月末」に変更(規約3(5)①など)
(ポイント)
2歳3月以降になれば、馬のある程度の能力がわかるかもしれないが、2歳1月では馴致が終わって間もなく、体も成長する途上なので、デビューできるか勝ち上がることができるのかを判断するのは難しい(少なくとも私には)。
2.牝馬の運用終了予定日が「無期限→6歳4月末日」に設定(ただし、無償返還条件の馬を除く、規約11(5)ただし書き)
(ポイント)
今までは無償返還条件の馬以外の牝馬・運用終了(引退)予定日は実質無期限だったが、「原則として6歳4月末日」となった。
3.競走用馬保険の保険金額減に伴う負担軽減(規約4(3)②ⅱ)
(ポイント)
今までより保険金負担が軽くなる。ただし、競走馬が死亡した場合の補償も少なくなる。
<保険金額>
2歳:募集価格の100%→70%
3歳:募集価格の70%→50%
4歳:募集価格の50%→30%
4.「サマースプリント」「サマー2000」等褒賞金の取り扱い(規約12.(6)①また書き)
(ポイント)
賞金と同様に分配する。今まで規約に明記されていなかった。
5.JRAから事故見舞金の返還を求められたときの扱い(規約12(6)③ⅱ)
(ポイント)
事故見舞金は預かり金として管理し、出走の翌月末に会員に支払う。JRAから事故見舞金の返還を求められるのは、支給規定に定める休養期間以前に復帰・出走した場合に限られる。
従前は見舞金を会員に分配した後であったら、返還を求めることとしていた。(実際には返還を求めたことがないかもしれない)
今後は見舞金の一部について、「返還を行った場合には、返還分を差し引いた金額を顧客に分配」することとしている。
↓↓↓↓↓ここからは規約の話ではありません↓↓↓↓↓
【出資特典は会員規約に記載がない】
「マイレージ・マイル」という特典ができたが、飛行機に乗らない私には関係ないと思ったら、「将来の競走馬出資金等のお支払い」に利用できるらしい(使用期限はない)。
【会員優先期間後(11月5日以降)の残口】
クラブが募集口数の25%を所有し、会員優先期間後はクラブ所有口数については出資受付しないとのこと。
400口募集馬であれば、25%の100口はクラブ所有なので、残り300口から優先期間の募集口数を差し引いた残りの口数に対して募集できるとのこと。
ラフィアンは募集口数の2%を保有するのに比べて、25%も保有するのであれば、クラブが募集した馬に「相当の自信がある」ことの意思表明とも読めるかもしれません。
昨年までの会員優先期間の状況であれば、ほとんどの馬について、クラブは25%の口数を保有することになりそうです。今年はどうでしょうか。
PR