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shikakenin(しかけにん)の隠れ棲家

日記、確定申告、資産運用のことなどを書いています。 ブログを移転しました。 移転先は下記のアドレスになります。 https://shikakenin.blogspot.jp/

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「いっしょうけんめい『働かない』社会をつくる」はいい本です

海老原嗣生いっしょうけんめい『働かない』社会をつくる」を読んだ。

エグゼンプション(exemption残業代の支払い対象から外す」はアメリカで始まった制度だが、これを行うために休暇を企業が従業員に取らせるなど従業員の安全衛生面を守るための制度が欧米では設けられている

よって、このうちのエグゼンプションだけを取り入れるのは危険で失敗するだろう。

しかし、今の日本のやり方(長時間労働、滅私奉公)ではいつまでも一生懸命働かないといけないことを著者は教えてくれる。
今の日本では、入社したら、みんな幹部候補として横並びで出世し、給与も上がっていく。

だが、日本経済は今までの右肩上がりではなくなったため、これを続けるのは困難である。

そんな現状を打破するのが著者が主張される、「入社から途中までは日本方式」、「それ以降は欧米方式」の制度設計である。

著者が主張される制度が日本でできたら、「一生ヒラ」で「生涯現役」で働くことができる社会になり、「いっしょうけんめい「働かない」社会」を作れそうなことが一番印象に残った。

幹部候補たちはどんどん出世すればよく、そうなれない人はエリート(フランスでは「カードル」と呼ばれる)と給与格差は生まれるが、同じ職務で腕を磨いていく社会がこれからは必要になるにちがいない。

こうなれば、「低い」と言われる日本の非製造業の生産性がグッと上がるかもしれない。
(製造業では同じ部門で技術を磨いていくことで生産性が上がることがあるかもしれないから)

ただ、「一生ヒラ」で同じ仕事をすると、技術革新などでその人の仕事がなくなることが一番怖い。

その対策として、今の仕事以外の技術を身につける職業学校のようなインフラを整備する必要がありそうだ。

ところで、私はこの本を読むまで「欧米の人は日本より出世が早い」と思っていた。

欧米日本
年齢役職年齢役職
22歳(入社)
 下積み
22歳(入社)
 下積み
25歳アシスタントマネジャー
 マネジメント補佐
30歳係長
 独り立ち
28歳マネジャー
 マネジメント
40歳課長
 マネジメント
35歳ディレクター
 経営寄りのマネジメント
50歳部長
 経営寄りのマネジメント
42歳CEO=最高経営責任者60歳役員)経営

だが、このような働き方をする人は欧米ではわずかな「エリート」だけで、それ以外の人は「一生ヒラ」であると初めて知った。

いっしょうけんめいに働かなくても、幸せになれる社会ができることを痛切に願ってやまない。
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プロフィール

HN:
しかけにん
性別:
男性
職業:
サラリーマン
趣味:
資産運用、音楽鑑賞、読書、将棋
自己紹介:
株式、ソーシャルレンディング、投資信託、確定拠出年金の資産運用を行っています。

週に1回くらい更新する予定。

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